地震による電気火災を防ぐ

関東大震災から100年、近年においても我が国では大規模な地震にみまわれ、そのたびに火災が発生しています。
地震発生時や発生後に火災が発生すると、消防には救助活動と消火活動の要請が一挙に寄せられます。
また、建物の倒壊や道路の寸断により消防車がすぐに現場に到着することも困難となり、消火活動が間に合わず大規模な延焼が起きています。

地震火災の過半数は電気火災

内閣府が感震ブレーカーの普及啓発のために発行している資料によると、地震による火災の過半数は電気が原因であると記載されています。
地震に関連して発生する電気火災には、以下のようなものがあります。

  1. 転倒・落下した可燃物が、ヒーターや電気暖房器具に接触して着火
  2. 電気スタンド等の白熱灯が点灯・落下し可燃物に着火
  3. 水槽が転倒し、コンセントや配線に水がかかり出火
  4. 建物の隠蔽された電気配線が損傷等により出火
  5. 倒れた家具等によりコードが断線するなどして出火 等

恐ろしい通電復旧火災も

見落としがちなのが通電復旧火災です。
地震発生後に停電が発生すると、避難所等に長期外出することが多くなります。

この間に無人となった家屋に電気が復旧すると、その際損傷した屋内の電気配線や、家具の下敷きになった延長コードなどが短絡・発熱して火災に至ります。
ブレーカーを落としてから避難することで防げる火災ではありますが、避難が必要になるほどの大地震発生時には、そこまで意識が及ばないのが現状です。

このようなことから、大規模地震時の電気火災の発生抑制の備えとして、感震ブレーカー等の普及が推奨されています。

地震による電気火災を防止できる 感震ブレーカー『瞬断』

感震ブレーカーは、設定された以上の揺れを感知すると、自動的にブレーカーを落とすことができる機器です。

設定値以上の大きな揺れを感知すると自動的にブレーカーを落としてくれるため、ヒーター等の電熱機器の転倒や家財への引火を防止できます。
また、ブレーカーが落ちた状態にできるため、地震によって周囲で停電が発生し、そのまま避難しても通電復旧火災を防ぐことができます。

当社では、既存の建物に電気工事不要・コンセントに差し込むだけで使用することができ、かつ価格もリーズナブルなコンセントタイプの「瞬断」を提案しています。

瞬断のカタログダウンロード
定格AC100V 50Hz/60Hz
適応ブレーカー定格感度電流 30mA以下 漏電ブレーカー
作動加速度(gal)/周期(秒)250/0.5
不作動加速度(gal)/周期(秒)80/0.3
動作条件アース付きコンセントへの設置で動作
待機表示LED発光
サイズ(mm)W45×H45×D32
消防防災製品等推奨規定消防防災製品等推奨証
(推奨番号 推防災第52号) 令和4年8月9日

感震ブレーカー発動時の課題を解決する『いつでもランプtsuita』

感震ブレーカーは、地震による電気火災を防いでくれる強力な防災装置ですが、発動時には自動的にブレーカーが落ちるため、宅内すべての電気機器への電気の供給が停止してしまいます。
夜間は照明も一緒に消えてしまうという課題が残ります。

停電しても消えない電球

『いつでもランプtsuita』はお手持ちの照明器具に取り付けることで、普段は電球と同様、日常の明かりとして使用でき、さらに停電やブレーカーが落ちた際には内蔵バッテリーにより約6時間点灯を継続できる画期的なLED電球です。
感震ブレーカーと組み合わせて使用することにより、地震による火災リスクを大幅に軽減しつつ、かつ照明を維持することが可能となります。

基本仕様寸法消費電力明るさ
(通常時/停電時)
停電時の
点灯時間
バッテリー
容量
LED寿命差込口
50w相当
電球色・昼白色
直径60×117mm6wAC660lm / DC200lm6時間2600mAh40000HE26口金